どのOSでもサポート期間というものが設定されています。それは、日進月歩の技術や環境の変化で、その性能を保証することができないからです。
しかし、Microsoft社のWindowsや、Apple社のMacOSに関しては、アップグレードができる機種とできない機種が宣言されます。つまり、大切に使ってきた端末が、OSのアップグレードを許されず、セキュリティに問題ありとのレッテルを貼り付けられてしまうのです。
当然メーカー側でも熟慮した(と、信じたい)結果で足切りを決断したのでしょうが、Windows11にいたっては、まだまだ使える機種でも足切りになっています。セキュリティレベルを上げるためであるとか、より良いエクスペリエンスを実現するためだとか、もちろんこのスイッチングコストで経済の起爆という意味でも理解ができないわけではありません。
人によっては、常に最新で、メーカーの言いなりに対応ができないこともあるのではないかと思います。売りては「どうぞ、他社をお使いください」なのでしょうけど、特定のソフトはそのOSでなければならない場合もあるわけです。
そうなると、運用方法を見直すことを真剣に考えなければなりません。特定のOSに依存しないように、SaaSに移行する。これも、無料サービスなどは、突然有料化に踏み切るサービスなどはまだ良い方で、いきなりサービスが無くなることも考えられます。
OSに捨てられ、SaaSに裏切られ、私達はどうすればよいのでしょう。
では「選択」をやめてみたらどうでしょう。
Windows10を使っていて、「お前の機種じゃ、11にしてやらん」と言われても良いように、MacOSのMacbookなどを1台用意しておきます。このMacOSもいずれは、サポート対象外になるため、古い機種でも動くLinuxを、サポートが切れるWindowsがインストールされている機種にインストールしてしまう。少なくもと、違うOSが2台あれば何とかなりそうです。
ソフトウェアはどうでしょう。ワープロソフトで文書を作る際は、MicrosoftのWordを「インストール」して使い、ほかにもオープンソースソフトのLIBREOFFICE Writerも、インストールしておく。どちらも、同じフォーマットを扱うことができます。さらに、SaaSでは、Google Docsや Microsoft Office365でカバー。どれか1つのソフトウェアで縛られてしまわずに、どのソフトでも、どの環境でも「本来の目的」である文書を作るという作業を完遂できればよいのではないでしょうか。
次に、その制作されたファイルはどこに保管すべきか、です。個人であれば、パソコンの中とNASなどにバックアップでしょうか。さらに、クラウドとシンクさせておくことで、自分の端末がなくても作業を続けられます。このクラウドサービスも複数を同期すれば、一つのサービスがダウンして、アクセスができなくなる可能性を回避できます。もちろん、容量やサービス内容では有料であったり、高額になる場合があります。最近では、セキュリティに関しても十分に配慮する必要があります。
自分が作業をする際に、何が一番困るのだろうかと考えると、作業ができないことなのだと思います。
その作業が止まらないための、最小限の「プランB」は考えておく必要がありそうです。
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