読了:身分帳

読書ノート
タイトル身分帳
著者佐木 隆三
出版社講談社
ページ464
定価840円+税
初版2020年7月15日
紹介映画監督西川美和が惚れ込んで映画化権を取得した、
『復讐するは我にあり』で知られる佐木隆三渾身の人間ドラマ! 
映画『すばらしき世界』(2021年2月公開)原案。
復刊にあたって、西川美和監督が書き下ろした解説を収録。

人生の大半を獄中で過ごした前科10犯の男が、極寒の刑務所から満期で出所した。
身寄りのない無骨者が、人生を再スタートしようと東京に出て、職探しを始めるが、
世間のルールに従うことができず、衝突と挫折の連続に戸惑う。

刑務所から出て歩き始めた自由な世界は、地獄か、あるいは。
伊藤整賞を受賞した傑作ノンフィクション・ノベル。

ひとこと感想:
不遇の境遇である主人公の刑務所より出所した後の人生の中で、何気ない日常が淡々と描かれています。しかし、彼のバックヤードを承知した上で読み進めていく中で、贔屓目で見てしまう私と、実際に彼と遭遇した場合の私の感情を、ついつい比較してしまう本です。

身分帳 (講談社文庫)
映画監督西川美和が惚れ込んで映画化権を取得した、 『復讐するは我にあり』で知られる佐木隆三渾身の人間ドラマ! 映画『すばらしき世界』(2021年2月公開)原案。 復刊にあたって、西川美和監督が書き下ろした解説を収録。 人生の大半を獄中で過ごした前科10犯の男が、極寒の刑務所から満期で出所した。 身寄りのない無骨者が、人...

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