読了:花束は毒

読書ノート
タイトル花束は毒
著者織守 きょうや
出版社文藝春秋
ページ296
定価1,700円+税
初版2021年7月28日
紹介罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

ひとこと感想:
戦う若き女性探偵の痛快な物語と思いきや、真っ直ぐなサラブレットの「正義」という神々しい、人間の性善説から物語を読み進めていくと、本を閉じる時に真っ白になってしまうことでしょう。まるで私の結婚式の入場時に、その扉を開く式場スタッフが元カノ出会ったときと同じように、心臓の音が会場中に響き渡るのではないかという焦りを感じました。

Amazon.co.jp: 花束は毒 : 織守 きょうや: 本
Amazon.co.jp: 花束は毒 : 織守 きょうや: 本

コメント

タイトルとURLをコピーしました