読了:犯罪小説集

読書ノート
タイトル犯罪小説集
著者吉田修一
出版社KADOKAWA
ページ384
定価640円+税
紹介本作を原作にした映画『楽園』2019年秋公開! 出演 綾野剛 杉咲花/佐藤浩市 監督・脚本 瀬々敬久
人はなぜ、罪を犯すのか? 『怒り』『国宝』の著者、最新文庫化!
田園に続く一本道が分かれるY字路で、一人の少女が消息を絶った。犯人は不明のまま十年の時が過ぎ、少女の祖父の五郎や直前まで一緒にいた紡は罪悪感を抱えたままだった。だが、当初から疑われていた無職の男・豪士の存在が関係者たちを徐々に狂わせていく……。(「青田Y字路」)痴情、ギャンブル、過疎の閉鎖空間、豪奢な生活……幸せな生活を願う人々が陥穽に落ちた瞬間の叫びとは? 人間の真実を炙り出す小説集。

ひとこと感想:
短編小説集です。それぞれの「犯罪」について精密な描写が展開されています。タイトルから想像する、いわゆる「犯罪」という認識からはすこし違う印象を受けます。
人間の内側に潜んでいる、心の犯罪、意識の中で沸き起こる犯罪について描かれているようでした。

Amazon.co.jp: 犯罪小説集 (角川文庫) : 吉田 修一: 本
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