プロのくせに、つるしのテーマを使う理由

本日の気付き

曲がりなりにも、ウェブ制作という仕事について20余年ほどになります。
当時のホームページの制作方法は、HTMLファイル内にタグをひとつひとつ書きながら、かたわらのブラウザをリロードするという、のんびりとしたものでした。インターネット回線速度も、現代から比べれば気が遠くなるほど遅く、画像を作るにしても、可能な限りGIFを用いたものです。

令和5年の今では、ほとんどのお客様からご依頼されるのは、WordPressでの構築です。WordPressはCMSであるので、少し知識を有する担当者様でしたら、一定程度のサイトは数時間あれば構築が可能です。しかしながら、依頼が絶えることはありません。

車好きで、工具やガレージが備わっていたとしても、パーツをひとうひとつ集めて、いちから作りたい!と、思う人は少ないでしょう。その多くは、車を運転したい、好きな車で遠くまで出かけたいと、楽しむポイントが違うということです。

CMSも同じことで、ベースになる仕組み、サーバの準備、SQLデータベースの設置、WordPressの配置と基本設定、暫定テーマの展開、と、このあたりまでは車の購入と同じ段階かもしれません。あとは、記事やページの追加、写真の変更など、車でいえば、気に入ったホイールに交換したり、エアロパーツを変更したりと、オリジナリティを出すといったところでしょうか。

あ、随分わかりにくい例えで恐縮です。

とかく、効率化の世の中ですので、WordPressに限らず、CMS構築程度の作業に関しては時間と費用のトレードオフになっています。

そういった意味においても、プライベートのウェブサイトを作る際は、特に、こういったブログサイトは、テンプレート作成の専門家が作った優秀なテーマをお借りすることにしています。

ブログはその性質上、「うわぁ、素敵なデザインだなぁ」などと愛でるものではなく、調べている内容や、掲載されている写真などのコンテンツを重点的にみるわけで、みすぼらしくなければ問題はないものと考えます。もちろん、きちんとした製品や、サービス案内、企業のサイトなどは、目的と理由を明確に作りこむことに間違いはありませんし、その作業を生業にしている身から、そうすべきです。

このブログはこの素晴らしいテーマで良かったと思います。

使用しているテーマ:
Cocoon
https://wp-cocoon.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました