読了:犬を盗む

読書ノート
タイトル犬を盗む
著者佐藤青南
出版社実業之日本社
ページ336
定価1,700円+税
紹介殺人現場に残された愛犬の痕跡――真実を知るのは、その瞳だけ。
デビュー10周年、著者入魂の慟哭ミステリー!

高級住宅地で一人暮らしの老女が殺害された。部屋には、かつて犬を飼っていた痕跡があり、刑事たちは周辺の捜査を開始する。一方、雑誌記者の鶴崎は、あるスクープをモノにするためコンビニでアルバイトを始める。同じコンビニで働く松本の過去を知る鶴崎は、松本が突然犬を飼い始めたことに驚愕するが――。
深まる謎、犬との絆に感涙&一気読み必至! 
貫井徳郎氏も驚嘆の長編ミステリー。
「細かい違和感を憶えておいて。最後に『なるほど』と思うから」

ひとこと感想:
犬目線での書き出しは、この先を期待させるのに充分でした。
人の持つ「身勝手な正義感」や「思い込み」が、本来の使い方を間違えたSNSで燃え広がる様子が、とても悲しく思える本でした。

何が本当で、何が正しいのかを見極める事が、大変難しい時代に成り下がってしまったことが残念です。

Amazon.co.jp: 犬を盗む : 佐藤 青南: 本
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